この涙は、あたしの気持ちのかたまり。 翔くんに彼女がいるってわかった瞬間、誰かがあたしに、「翔くんをすきでいてはいけない」って言っているような気がして、あたしは自分の気持ちに蓋をした。 もう二度と開けられないように頑丈な鍵をかけたつもりだったのに、すぐに開いた。 その蓋が開いた瞬間、溢れ出る気持ち。 もう一度蓋をする方法が、思い出せない。