「すきな人なんかいないよ」 何回も繰り返してきたこの言葉。 『違う。嘘だよ。亜衣は翔くんがすきなんだよ。』 今まで無視してきた心の声。 いつか消えると思っていた心の声は、消えるどころか、日に日に大きくなっていってた。 認めたくなかった、まだ翔くんのことがすきだということ。 だから、あたしはあたしに嘘をついた。 でも、この涙に嘘はつけないよ。