「え?」 続く言葉も無意識に口から出てきた。 「ちょっと待って!あたしの思っているようなことはないってどういう意味…?」 翔くんは、申し訳なさそうな表情をしてはいるけれど、なんだか笑いをこらえているようにも見える。 今、翔くんの口からはっきりと出てきた言葉。 『亜衣の思っているようなことはない。』 それって、合格パーティーのときには彼女がいなかったっていうこと? え〜!!!!!! 翔くんは、とうとう笑い出してしまった。 あたしの涙も、気づかないうちに止まっていた。