「それって、すきな人からもらったって言ってたネックレスだよね? もしかしてそれって…—」 「はい座ってー」 結衣子の言葉を、教室に入ってきた担任の先生が遮った。 もう一回“dearest”を目で確認して、辞書をしまおうとした。 そのとき、あたしは気づいた。 dearestは、『dで始まる』、『7文字』の条件を満たしていることに。