「教えてよ〜!お願い!」 いくらあたしが頼んでも、教えてくれない。 さっきのさっちゃんと同じで、「自分で考えろ」の一点張り。 「さっちゃんはわかったんだよ? なのに持ち主のあたしがわかってないって変じゃない?」 あたしがほっぺたを膨らませたと同時に、翔くんはこっちに身を乗り出してきた。