土曜日に恋








「教えてよ〜!お願い!」





いくらあたしが頼んでも、教えてくれない。





さっきのさっちゃんと同じで、「自分で考えろ」の一点張り。





「さっちゃんはわかったんだよ?





なのに持ち主のあたしがわかってないって変じゃない?」





あたしがほっぺたを膨らませたと同時に、翔くんはこっちに身を乗り出してきた。