「聞きたいことっていうのは…。 えっとね?あの…。あれ!あれだよ!」 「『あれ』じゃわかんねぇだろぉ? ほら、ゆっくりでいいから、落ち着いて言ってみ?」 翔くんはあたしの頭にふわっと手を置いて優しくなでた。 その行為のせいで、あたしの心臓はまたドキドキと鼓動を早めたけど、気持ちは不思議と落ち着いていった。