土曜日に恋








「聞きたいことっていうのは…。






えっとね?あの…。あれ!あれだよ!」






「『あれ』じゃわかんねぇだろぉ?





ほら、ゆっくりでいいから、落ち着いて言ってみ?」






翔くんはあたしの頭にふわっと手を置いて優しくなでた。





その行為のせいで、あたしの心臓はまたドキドキと鼓動を早めたけど、気持ちは不思議と落ち着いていった。