土曜日に恋







翔くんは頬杖をやめて、あたしと同じように床に座った。





「亜衣様からの質問にはなんでもお答えしますよ。」





そんな風にふざけて言った翔くんは歯を見せて笑う。






そうやって笑顔を振りまく翔くんがだいすきなのに、伝えられないもどかしさが、あたしの胸を締め付けた。