土曜日に恋







あたしは、2人の目を見ないようにして続ける。





「あたし、本当はわかってる。





このネックレスはあたしにとっては宝物だけど、翔くんにとっては、“妹”への合格祝い。





このネックレスを毎日着けたって、別に何もない。





翔くんには大切な彼女がいるんだもん。





あたしなんかよりも大切な彼女が。」