あたしは、2人の目を見ないようにして続ける。 「あたし、本当はわかってる。 このネックレスはあたしにとっては宝物だけど、翔くんにとっては、“妹”への合格祝い。 このネックレスを毎日着けたって、別に何もない。 翔くんには大切な彼女がいるんだもん。 あたしなんかよりも大切な彼女が。」