「あら、亜衣ちゃん!」 深呼吸をして緊張を抑えているあたしに気づいて声をかけたのは、植物に水をやっているさっちゃんだった。 「さっちゃん!おはよう!」 さっちゃんは、部屋の中をさっと確認してから、あたしに近づいて小声で言った。 「亜衣ちゃん…翔のことすきなんでしょ?」