陽ちゃんの部屋に戻って、ちょっと話してからあたしは家に帰った。 まだお母さんは帰っていなかった。 すぐに部屋にこもり、頭の中でいろいろな思いを巡らせる。 早くこの気持ちの行き場を見つけてあげないと、また誰かを傷つけるかもしれない。 あたしの気分で大切な人を傷つけたくない。 …一瞬、「本当は自分を守るため」という誰かの声が頭に響いた。 こんなあたし、本当に嫌い。