冷静に考えたら、翔くんがあたしにキスなんてするわけないんだけど。 翔くんは二股なんてするような人じゃない。 変な汗かいちゃった。 「で。寝たままでいいからこれ見て?」 翔くんが持っている“何か”の方に、あたしは視線を移す。 徐々に焦点が合っていって、翔くんが持っているものがわかってきた。 「これってもしかして…?」 あたしは起き上がって、翔くんの持っているものをよく見た。