土曜日に恋








陽ちゃんはすぐに電話に出てくれた。







『はい!亜衣ちゃん?どうだった?仲直りできた?ていうか、泊まりに来るよね?』






息継ぎをせずに話す陽ちゃんに対して、あたしは、ちゃんと伝わるようにゆっくり話した。






「ちゃんと仲直りできたよ。ありがと。






今日、泊まらせてもらうつもりだから、詳しくは後で話すね。」






『わかったー。じゃあ、気をつけて帰ってきてね〜。』





そう言って陽ちゃんは電話を切った。





正直、翔くんの前では話せないこともある。





ちらっと翔くんを見たら、なんだか幸せそうな微笑みを浮かべていた。