近い近い近い! ほっぺがくっつきそうなところまで顔を寄せてきた翔くん。 「今日コンタクトいれるの忘れたからかなり見にくい」 そう言いながら翔くんは、メールを読み終えるとすぐに前を向いて運転に集中した。 あたしは、窓の方を向いて、「コンタクトしてない目で運転していいの?」と小さい声で言った。 本当は、そんなことを言うつもりはなかったんだけど。 何か話していないとこの心臓のドキドキが聞こえちゃいそうだったから。