最初は真剣だったのに、最後の方は、すねた口調であたしの方を全く見ずに喋った翔くん。 なんだかそんな翔くんがかわいく思えて、あたしはちょっとだけ翔くんをからかった。 「翔くんと遊ばなくてもあたしには遊んでくれる友達がいっぱいいるから大丈夫だもん。」 それを聞いた翔くんは、急にいたずらっ子の顔に変身して、あたしのほっぺをつねった。 でも、あたしのほっぺをつねる手から、翔くんの優しさが伝わってきて、全然痛くなかった。 1年間の、空白の時間がちゃんと埋まった気がした。