ただ見てるだけ…今の私は昔と同じでそれだけで満足。


「伊吹さん…その人って誰??」

「えっ…」


大輝先輩の時は素直に言えたけど…

なんだか言いにくいなぁ…


「俺の知ってる人?」

「………うん、」



知ってるよ…
すごく知ってる。


「そっか…」

「???」

「なんでもない!俺、ゲームしてくるね!!」

「うん。」



なんでだろう??

尚紀君が私のことを…すごく悲しそうな目で見てたよーな…。


私…何かしちゃったのかな???



「あっ!!もうこんな時間じゃん!?」

「そーだけど、なんかあるんスか?」

「あるある!!超ある!!ってことで俺は帰るわっ!」



光汰さんがそう言ってさっさとリビングから出て行ったのを結月先輩が追った。



「ねぇ、あたしらも帰ろ?けっこう暗いし…」

「うん。帰ろ…」

「あたしらも帰るねぇ〜♪」

「えっ!?もう帰んの!?」


「もうって…今6時だからねっ!!それじゃあ、また明日の部活で会いましょ〜♪」

「お邪魔しました。」


「俺、送っ「うん!じゃあねぇ〜2人とも♪気をつけて帰ってねぇ〜」

「「はい!!」」





私達は池田家を出た…