可愛い姫と池田兄弟




当たってほしくない嫌な予感…


でも―…




「「えっ…」」




先輩達に肩を借りて、ベンチに戻ってくる…




「2人とも!
ボーッとしてないで!手伝いなさいっ!!」



頭の中が真っ白になってた、私と美里ちゃんは、荻野先輩の声を聞いても固まったまま…



目の前に、辛そうな顔をした佳紀君がいて…。



「ここじゃ、邪魔になるから端に行け。」



コーチから投げ掛けられる冷たい言葉。



「…すみませんっ……ゔ…」




涙を堪える佳紀君を見ると、どうしてもあの日を思い出しちゃう…


………ごめんなさいっ


手伝わなきゃなのに動かない…体。




「りっ…はぁー…美里ちゃん…………美里ちゃん??……美里ちゃんっ!!」




先輩は私の名前を呼ぼうとしたけど、私を見た瞬間、美里ちゃんを呼んだけど…


端の壁に体を預けて、辛そうな顔をした佳紀君を、泣きそうな顔をして見つめてる美里ちゃんには、荻野先輩の声は聞こえてなかった。



「馬鹿かッ!!
あんたら、もっとしっかりしなさいっ!!」