可愛い姫と池田兄弟




「すみません…」


「気にすんな、お前だけが悪いんじゃねぇよ?」



戻って来てすぐに、あの大輝先輩が謝っていて…正直すごく驚いた。



“自分のせいで…”



そう言って、椅子に腰掛ける大輝先輩は、顔を伏せてしまった…。


私達から見ると、そんなに目立った失敗はなかったと思ったけど…


やっぱり、違うんですね、


すぐに2年生の方が慰めに行ったけど…なかなか顔は上がらなかった。



「大輝先輩、大丈夫なのかな??」

「……どうだろぉ…」



大輝先輩を気にしてる間に、2クオーターが始まった。


今度は、尚紀君と佳紀君が出ていて…必死にボールを追う。


相手は優勝候補だけあって、ドリブルも速いし、シュートも上手。


尚紀君と佳紀君が、下手なわけじゃないけど………―っ!?


「あっ!!!!」


「佳紀君っ!!」



足がつまずいて転んでしまった。



あれ?


佳紀君以外の人が周りを囲む…



「ねぇ……大丈夫かなっ…」



不安そうに震えた声で、尋ねてくる美里ちゃん。



ごめんね、わからない…



でも…


なんだかすごく、嫌な予感がしちゃうのは…私だかな…??