あの日―…


水曜日の放課後…




佳紀君からの突然の告白にただ驚いて…ただ申し訳なくて…


ボーっと更衣室にいた。



涙が出そうにもなったけど私は泣く立場の人じゃない…

最低なことをした立場だから…



ただ………



目をつぶれば浮かんでくる



佳紀君の涙目―…




馬鹿なことをした。


でも半端な気持ちで受け入れるの駄目だと思ったから振ってしまった…。



最悪だな…私。



ずっと考えていたら外は真っ暗。


そして雨までも降ってきた。



まるで…


あの時の…佳紀君の涙が今、私の目の前で流れてるように感じた。


………濡れることなんて気にならなかった。



ボーっとしたまま自分の家を目指して歩くだけだった。





家に着けばお母さんが濡れた私を慌ててタオルで拭いて…



でもそこからはほとんど記憶になかった。



ゆっくりと辺りが真っ暗になって体から力が抜けていったから……




そして、今のこの状態。



熱を出して学校を休んでる。