あれから二年。

私たちはあと二カ月で卒業する時期になっていた。

芳樹はどこかの会社に入るらしい。

あゆは大学に行くらしい。

私は・・・・

一応就職しようと思っている。


「芳樹、帰ろうよぉ。」

「分かった。帰ろうか。」

「うん!」


なんか芳樹いつもと違う気がする。

落ち着きがないような気が・・・・

と思っていたら、芳樹が口を開いた。


「あ、あのさ悠?」

「なに?」

「えっと、卒業したら、」

「卒業したら?」

「俺と・・・」

「俺と何?」

「結婚してください!」

「き、急に何?」

「だからそのまんま。」

「二十歳になってからじゃダメ?」

「ダメって言いたいところだけど、いいよ!」

「じゃあ、二十歳になったらもう一回プロポーズしてもらう。」

「マジで?」

「うん、マジで。」