『辛くなって泣きそうになったら空を見上げて笑ってごらん。』 父親の口癖だった。 あの日も、あの事件の日も、父親はこの言葉を口にした。 『何で私を...置いていったの?お父さん』 美羽はブランコに座ったまま涙を流し続けた。