美羽は健太をよびに二階へとあがる。
 
部屋のドアをノックする。
 
『健太!入るよ!』
 
『......。』
 
中から何も声がしない。
 
美羽は怖くなった。
 
母が亡くなったあの日と同じ。
 
まさか、健太まで自殺?
 
そんな...。
 
ふるえる手を必死に押さえて扉を開けた。