「騎士斗ぉー…おはぁー♪」

やっぱなーくんも来るの早かったねぇーと言いながら俺の隣に並ぶコイツ。

麻生辰巳(アソウタツミ)。

一応ダチで、この学校ではよくつるんでいる。


俺は蓮見騎士斗(ハスミナイト)。
自己紹介が遅れたが、俺は正直自分の名前は好きじゃない。

全部当て字で“ナイト”と読む。……チッ……ふざけてやがる…。

…両親がふざけた存在だから、仕方ないか。

ちなみに、俺のことを騎士斗と呼ぶ奴は辰巳だけだ。
辰巳以外が呼ぼうものならすぐに俺の鉄拳が飛んでくる。

それくらい、自分の名前には敏感だ。



「…で、なーくんはどう思う?」
「……なーくんじゃねぇ……」

で、から始まるコイツの話の意図が分からない。

「だからぁー今日からうちの高校、共学になるっしょ?どんな子かなって♪」
「…俺が知るか‥」
「もぉー冷たいなぁー。今日来る女の子に嫌われちゃうぞVv」


ウインクしながら言う辰巳を無視して教室へと足を進める。