で、翌朝…俺達は一緒に風呂に入って下に降りた…

「迷路だな…完全に…」
「海生大付属だって迷路でしょ…あれ、私が遺した設計図が元になってるし…」
「え!?」
「この屋敷は万が一の時の為にかなり複雑な構造になってるの…もっとも私はテレポートで移動出来るからいつもはテレポートで行き来してるんだけどね…」
「そうなんだ…」
「直哉…おはよう。」
「巧…」
「ってか朝までどこにいたんだよ…義和も帰ってこないし…」
「私の部屋…」
「まぁそうなる予感はしてたけど…」

巧が明らかに海月の姿を見て言う…俺だってビックリしたさ…朝起きたら海月が少し成長してるんだから…
なんでも海月の身体は天使と人がごちゃ混ぜになってるらしくて…見た目は人間と変わらないが…成長に関してだけは天使と全く一緒らしい…

「で、義和は?」
「もう来るよ…」
「ごめん…遅くなって…」
「義和お前もか…お前ら手早すぎ…」
「昨日の夜、俺達が居ないスキ見てヤってたのはどこのどいつだ?」

俺の目に映ったのは明らかに機嫌の悪い輝樹…まぁ巧が輝樹とヤった次の日は絶対こうなるんだけど…

「輝樹…女の子の日か?」
「うるさい!!!」

あんまり機嫌が悪いからちょっとおちょくってやったら怖い怖い…
何でも翌日は腰痛やら腹痛やらで大変らしいとは聞いた事あるけどさ…

「ミカエル…少しは頭冷えたか?」
「け…」
「出所早々で悪いが…これから仕事してもらうぞ…」

ミカエル…もう出てきたのか…