「そんな時、メルヴィスがかなり重症だった4人を連れてきたの…輝樹よりも直哉の方が重症だったんだけどね…
私は結界張ってて手が離せなかったし、ティアに回復させたんだけど…そうとうダメージ溜まってたみたいで直哉は3日もの間目を覚まさなかった…
悪いとは思ったんだけど…他の人間巻き込んでたら大変だし、記憶を見させてもらって…その後直ぐに念写で人間世界の様子を探った…
その3日の間に人間世界は大騒ぎになっちゃったし…戦争やってた国はそれどころじゃない話に一時休戦…
更に世界中でマスコミまで騒ぎ立てた…」
「ねぇ…俺の方が輝樹より重症だったって…」
「直哉、ムリしてタイダルウェーブ放ったでしょう?直哉が連れてこられた時一応ティアに回復はしてもらったけど…その後瀕死の状態になって…
巧たちの力は封じられてたし…ティアが何とかシールドだけで持ちこたえてくれて、その間にリザレクション使ったんだけど…」

知らなかった…巧たち何にも言わなかったし…

「輝樹はアクアブレイドで切られただけだったから…出血は多かったけどね…」
「そうだったんだ…」
「直哉が瀕死の状態になった時、何としても助けたいって思った…直哉をこんな所で死なせたくないって…」
「え!?」
「確かに私の好きだった人はルシファーに殺された…でも今はあなたが…」
「海月…」

嬉しかった…相手は女神なワケでムリだと思ってた…でも俺の想いだけは伝えたいって…

「俺もこの1週間海月に惹かれてくばかりだった…好きだ…」
「直哉…」

その日…俺は海月の部屋でその手に抱いた…
確かに身体は子供だったんだけどさ…でも俺らと同い年なワケで…もちろん海月も了承済みだったし…