SPIRIT

「レイン様…」
「ティーナ…母子とも無事で何よりだ…」
「是非その子の名付け親になってくださいませ…」
「そうだな…この子の名はティアラ…我よりそなたの誕生を記念して祝福を…光の護りを授けよう…」

海月が指を２本その赤ちゃんの額に当てる…すると指先が白く輝いて何もなかった赤ちゃんの額に白い十字の印が浮かぶ…

「ありがとうございます…レイン様…」
「ティアラ…健やかに育つように…」

不思議な光景だった…何の意味があるのかは分からないけど…ヘルヴィムの堕天使にはなかったような気がするけど…そういえばティアちゃんの額にはあったかな…

「さて…戻ろうか。」

そして俺達は再びペガサスに乗って屋敷へと戻ってくる…
しかし、部屋に入ろうとした瞬間…なんか聞こえる…ヤってんな…

「俺…もうしばらく丘の方にいるわ…」
「あの２人相思相愛って所か？」
「そんな所…ここんトコ忙しくてそれ所じゃなかったみたいだけど…」
「多分義和もティアの部屋だろう…行く所がないなら私の部屋に来い…」

そのまま俺はテレポートで始めて海月の部屋に入った…

「何…この豪華な部屋…」
「まぁ私の私室と言ったところかな…少し堅苦しいけど…ここは私の他にケムエル一家が住んでいる。」
「ケムエルって確か最初来た時に会ったティアちゃんにそっくりな天使だよね？」
「あぁ…まぁ似てても不思議はないよ…ケムエルはティアの祖母だからね…ケムエルの他にはここに直哉達を連れてきた日に応接間へと案内してくれたヨフィエル…そしてその妻のラファエル、ティア…あとティアの姉、そして私達に仕えてくれているメイドの天使が住んでいる。」
「あの天使、ティアちゃんのおばあちゃんだったんだ…」
「うん…そう。」

海月は天使の姿じゃないけど…普通に話していて、やっぱり俺は海月に惚れてるって改めて気づいた…
言うなら今しかないかもしれない…