『メール、見ました
もう私に連絡しないでください』

それだけ打つと私は、達明に送信した

すぐに携帯が光って、達明から返事がきた

『連絡ありがとう
莉緒からの連絡、ずっと待ってたよ
連絡しないで…なんて冷たいことを言わないでくれ
僕には君しかいなんだ
莉緒を愛してる
愛してるから妻と別れたんだ』

私には返事ができなかった

憎んでいる
達明を憎んでいる
でも
それ以上に愛していた

達明の優しい言葉が嬉しかった

感情を表すのが下手で、友人作りにはいつも苦労していた

そんな私を気遣ってくれたのが達明だった

だから。。。


『莉緒、会いたい』

返信をしない私に、達明から再度メールがくる

私は携帯を閉じるとポケットの中に入れた