「帰れ、今日は」 「たく・・・」 「帰れ!!!!!」 亜姫が、下唇を噛んだ。 顔を背ける。 そして、立ち上がった。 とぼとぼと、夜の道を一人、歩いていく。 「気をつけて帰れよ」 教師としての俺の言葉に、亜姫は何も言わなかった。 歩みを止めることなく、進んでいく。