「俺の女に、次、指一本でも触れてみろ。
てめぇを八つ裂きにして、動物園の豹に食わしてやる」












亜姫が驚いているのは、表情を見なくても分かった。

男は完全にその場に固まる。


そのまま・・・彼女の腕を引っ張って、俺は走った。



「なにしてんのっ?!巧!!」

亜姫の声が後ろから聞こえてきたけれど、俺は無視をした。



何もかもただ忘れて、俺は亜姫と一緒に道を走り続けた。