「それからずぅっと。 2年生になって、その子ともクラス離れて・・・だいぶ今は落ち着いてきたほう」 「でも・・・その腕の痣・・・」 「あの日は久しぶりに呼び出されたの。 本当に、久しぶり。 たぶんきっと、彼女、機嫌が悪かったんだろうね」 小さな体に抱え込んでいた大きな傷に、心が痛む。 「亜姫」 俺はまた、無意識的に声を発していた。 「はい!!以上!!終わり!!」 そして、にっと笑う。 彼女は強い。 今を過去にしようとしている。 けど・・・。