「なぁ、永田先生、どこで待ってんの??」 「どこにも待ってないよ。嘘だもん」 ・・・え?? どういう意味だよ。 そう聞く前に、後ろを向いていた彼女がこちらを見た。 俺は、あ、と情けない声を出した。 それほどに驚いていた。 右手の人差し指で、少女を指差す。 「お・・・お前っ!!!!」 「よっ!!桐谷巧!!」