信じられなかった。 イトダエンジニアリングって言ったら、かなりの大きな会社だ。 その会社の社長に、是非、来てくださいなんていわれてるんだから。 「・・・ありがとう、亜姫」 亜姫が微笑んだ。 彼女の、柔らかな髪を撫でる。 「でも・・・俺は行けない」 「え??どうして??」 まさか、そういわれるとは思っても見なかったんだろう。 亜姫が目を丸くした。