台所に向かおうとした俺を、亜姫が引き止める。 「いらないから。 ・・・座って??」 じっと亜姫を見る。 まだ、一度も顔を上げていない。 俺は返事もせず、とりあえず亜姫の目の前のソファに座った。 「・・・辞めちゃうの??学校」 亜姫の言葉に、俺は返事を出来なかった。 もう・・・聞いたのか。 「覚悟はしてたけど・・・まさか、本当に辞めちゃうとは思ってなかったから」