「お前、猫っぽいな」 「・・・え??」 まさかそんなことを言われるなんて想像もしていなかったのか、彼女は少し間抜けた声を出した。 「猫。そうだよ。お前、猫っぽいって言うか、猫そのもの」 彼女は小さな口の端をきゅっと結んで・・・下を向いた。 「・・・よく言われるけど・・・」 「だろ??性格も猫っぽいし」 「会って数分の人間の性格まで、あんたは分かるわけ??」