睦月はなるべく優しい声で亜姫に話しかける。 「・・・巧から全部聞いてるよ、亜姫ちゃんのことは」 全部聞いてるんだ・・・。 てことは、あたしが巧が好きだってことを、睦月さんは知っている。 そして・・・教師と生徒なんだってことも。 「あいつ・・・教師と生徒だからって断ったんでしょ??」 亜姫は頷いた。 顔を俯かせる。 睦月ははぁっとため息をつく。 「でも・・・違うから。 生徒と先生とか、関係ないから」