彼女の名前を睦月が言った瞬間、俺は体をぶるりと振るわせた。 ずっと名前を呼ぶことさえ、躊躇っていた。 彼女を思い出すのが・・・恐かった。 「まぁ・・・お前も自分のこと、ちゃんと考えろよ。 過去と向き合え」 俺は頷いた。 睦月がほっとしたように笑う。 「飲むか!!」 「・・・昼真っから?!」