「彼女は・・・お前が殺したわけじゃない」 「俺が殺したんだよ」 俺は睦月を見た。 「彼女は・・・俺が殺したんだ。 俺がいなきゃ、今頃あいつは幸せに笑ってた。 俺に出会わなきゃ、あいつは生きていたんだ。 俺が彼女を殺した」 睦月の大きな、ため息。 「お前は十分に苦しんできただろ?? そろそろいいんじゃないか?? 自分の幸せを考えても。 きっと・・・実咲もそれを望んでると思うけど」