「美里」
呼んだのとほぼ同時に美里の方に小走りで近寄って肩をぽんっと叩いた。
「あいー!もー遅いっ」
笑って髪が揺れると、美里のお気に入りの香水が鼻腔をくすぐる。
「ごめんごめん。じゃ、帰ろっか」
うん、と美里が頷くとまた香水がふっと香った。
校門を出て、人が少なくなると美里が少しうつむき加減の姿勢で口を開いた。
「あのさ、あいのクラスの担任。イケメンじゃん?」
…まさかの恋のお悩み相談…!!!?
しかも初日。
しかも教師。
しかも…
「美里っ!落ち着いて?!もっとよく考えたほうがいいと思うよ??」
ばっと美里の前に立ちふさがって両肩を掴んで揺さぶった。
「なにー?あはは、あいまさかの勘違い?!あたしがあいのとこの担任すきになったとか思ったのー??」
驚きのあまりぱっと両肩から手を離して美里の顔を凝視してしまう。
「違う違う。あたしのとこの担任、南 ユア(みなみ ゆあ)って言うんだけど。
めっちゃ美人でさー。しかも、彼氏なし!!」
なぜだかものすごく楽しそうに話している。
「…それで?」
美里の横に移動し、聞き返す。
「で、今ね?璃衣と久坂くんとあたしで、南先生とあいんとこの先生をくっつけよー!って話になってるんだぁ」
意味が、分からない。
「ま、そういうことなの。ふふっ楽しみだなぁ…だって、美男美女じゃん?似合わないわけがないし?
あ、ちなみに璃衣ってのは大塚 璃衣(おおつか りい)で、あと、久坂 健斗(くさか けんと)。
久坂くんは席が隣なんだ」
聞いていないことまでペラペラ軽やかに喋って満足げな表情をする。
やっぱり、あの二人は誰の目から見てもお似合いで…
呼んだのとほぼ同時に美里の方に小走りで近寄って肩をぽんっと叩いた。
「あいー!もー遅いっ」
笑って髪が揺れると、美里のお気に入りの香水が鼻腔をくすぐる。
「ごめんごめん。じゃ、帰ろっか」
うん、と美里が頷くとまた香水がふっと香った。
校門を出て、人が少なくなると美里が少しうつむき加減の姿勢で口を開いた。
「あのさ、あいのクラスの担任。イケメンじゃん?」
…まさかの恋のお悩み相談…!!!?
しかも初日。
しかも教師。
しかも…
「美里っ!落ち着いて?!もっとよく考えたほうがいいと思うよ??」
ばっと美里の前に立ちふさがって両肩を掴んで揺さぶった。
「なにー?あはは、あいまさかの勘違い?!あたしがあいのとこの担任すきになったとか思ったのー??」
驚きのあまりぱっと両肩から手を離して美里の顔を凝視してしまう。
「違う違う。あたしのとこの担任、南 ユア(みなみ ゆあ)って言うんだけど。
めっちゃ美人でさー。しかも、彼氏なし!!」
なぜだかものすごく楽しそうに話している。
「…それで?」
美里の横に移動し、聞き返す。
「で、今ね?璃衣と久坂くんとあたしで、南先生とあいんとこの先生をくっつけよー!って話になってるんだぁ」
意味が、分からない。
「ま、そういうことなの。ふふっ楽しみだなぁ…だって、美男美女じゃん?似合わないわけがないし?
あ、ちなみに璃衣ってのは大塚 璃衣(おおつか りい)で、あと、久坂 健斗(くさか けんと)。
久坂くんは席が隣なんだ」
聞いていないことまでペラペラ軽やかに喋って満足げな表情をする。
やっぱり、あの二人は誰の目から見てもお似合いで…

