体育館に入ると、たくさんの保護者と2年生と3年生。
さっきまで聞こえていた大きな拍手が急に聞こえなくなった。
でも、手を叩く動作をしている。
拍手が止んだわけではなくて、私の緊張のせいみたいだ。
ぎゅっときつく目を瞑り、ゆっくり開く。自分を落ち着かせるためによくやるクセ。
完全に目を開くと、また大きな拍手が聞こえてきてほっと息をつく。
列の流がパイプイスの並んでいるところで止まった。
全員がそこまでたどり着いたのを確認すると、桜田先生がステージ前で頷き座る合図をした。
ぎしっとイスの音が鳴る。
座った途端、汐奈に話しかけられた。
「あいちゃん、桜田先生の子と好きになっちゃったでしょ?
さっきから、ずーっと見てるし」
汐奈が周りを気にしながらにっと笑い、ピースを向けてきた。
あまりにも驚きすぎて、声が出ず、ただひたすらに首を左右に振りまくった。
汐奈はふふっと笑うと「どうだか」と首をかしげて目を伏せた。
「違うし、絶対」
自分に言い聞かせるようにして髪を整え私も同じように目を伏せた。
さっきまで聞こえていた大きな拍手が急に聞こえなくなった。
でも、手を叩く動作をしている。
拍手が止んだわけではなくて、私の緊張のせいみたいだ。
ぎゅっときつく目を瞑り、ゆっくり開く。自分を落ち着かせるためによくやるクセ。
完全に目を開くと、また大きな拍手が聞こえてきてほっと息をつく。
列の流がパイプイスの並んでいるところで止まった。
全員がそこまでたどり着いたのを確認すると、桜田先生がステージ前で頷き座る合図をした。
ぎしっとイスの音が鳴る。
座った途端、汐奈に話しかけられた。
「あいちゃん、桜田先生の子と好きになっちゃったでしょ?
さっきから、ずーっと見てるし」
汐奈が周りを気にしながらにっと笑い、ピースを向けてきた。
あまりにも驚きすぎて、声が出ず、ただひたすらに首を左右に振りまくった。
汐奈はふふっと笑うと「どうだか」と首をかしげて目を伏せた。
「違うし、絶対」
自分に言い聞かせるようにして髪を整え私も同じように目を伏せた。

