学校に戻り、生徒会室。
皆帰って、今は美宇宙と雄大だけがいる。
そして、突然美宇宙が話し出した。
「ところで戸塚、私を伝説と呼ぶのはもう止めにしてくれないか?」
「?」
「いや。何か壁を感じる気がする。」
美宇宙は軽く暗い顔をした。
雄大はなんか色々精神的にきたらしく、しゃべるのもだるいようだ。
「あー……。んじゃぁ仙道寺。これでいいか?」
「うむ。………………………しかしながら君の熱意には感動したぞ!」
「……………記憶って強い刺激を与えれば飛ぶんだっけか?」
「すまぬ。そんな虚ろな目で言わんでくれ。」
美宇宙は雄大のいつもとは違う反応に、心なしかぎくしゃくしている。
美宇宙は仕事を終わらせ、雄大に向き合った。
「まぁ、これから生徒会メンバーとして、お互い頑張ろうではないか!!」
「はぁ!!?誰が生徒会メンバー!!」
「む!?お前が言ったではないか、『俺達生徒会メンバー』と。」

そっそうだったけか!?
……俺としたことが……しくじった…。

雄大がそうやって落ち込んでいると、美宇宙がいつもの勝ち気な顔で言った。