「なっなんだ!?知り合いなのか!?」
「おう。俺と雄大ちゃんはダチだぞ?」
「ダチとか言ってんじゃねぇ!!ただ一回助けただけだ!」
雄大は叫んだ。

そう。あの時助けたんだ。
俺が中学生のとき、どっかの河原で喧嘩してたんだよな……哲が。
そんで、あんまりにも人数差がありすぎて負けてたから、参戦してやったんだよ。
そんでそんときちょっと仲良くなって………。

美宇宙は微妙に納得言っていなくて、不満そうな顔をしている。
「………まぁ、とにかく一見落着。学校に帰ろうではないか。」
美宇宙は皆を促した。
しかし雄大は、
「哲…………ちょっとまちやがれ。」
「ん?………ぐふわぁ!!」
哲を殴った。
「一発殴らせて☆?」
「もう殴ったじゃん!?」
「殴りたりねぇ……………………。」
「ちょ………待て雄大!!!」
そして雄大と哲の追いかけっこは始まった。
美宇宙はその光景を見て、呆れた。
「一難去ってまた一難か。」
そう呟きながらクスクス笑っていた。

そういや俺、
あんなに大声張り上げちゃって…………………………………………恥ずくね?

雄大はそう思い、なんだか内心ブルーになりましたとさ。