ガラガラガラガラ。
扉を開ける音が響く。
雄大は倉庫の扉を開けて言った。
「おいごら本条!!!来てやったぞ!」
雄大の叫び声は静かな空間に兒玉する。
「よく来たねぇ。来ないと思ったよ。今もう11時だし。」
どこからともなく声が聞こえてきた。
雄大は辺りを見回して言った。
「伝説を返してもらおうか。」
「君に命令する権利はないよぉ?」
「チッ。」
雄大は哲らしき人の言葉を聞いてイライラしている。
そんな雄大にはお構いなしに話し続ける哲。
「いいじゃないか。別に美宇宙がいなくたって。新しい生徒会長を作ればいい。だろう?」
雄大は黙っている。
「はっきり言って、美宇宙がいなくなってホッとするヤツもいるんじゃないか?」
黙り続ける雄大。
哲はまだ話す。
「君も美宇宙に巻き込まれた被害者の一人だろ?助ける義理などないだろう。」
「…………………………………………………黙れよ………………。」
「あっそっか。助ける気があるからここにいるんだよね。物好きもいるもんだ。」
「黙れっつってんだよ!!!!」
ガンッ。
雄大は鉄製の扉をおもいっきり拳で殴った。


