「てめぇ、冗談は顔と性格だけにしろ。」
「それは俺のすべてが冗談なのかな?」
細田はまた『ははは』と笑っていた。
雄大は細田の言葉にもあまりツッコミを入れずに、考えていた。

生徒会のおかげで俺が変わっただと!?
マジねぇだろ。

雄大はそう思いながら、美宇宙と初めて会ったときを思い出した。

『君を待っていた……戸塚雄大。』

あの時はマジでビビった。
あの女は人じゃないと思ったぐらいだからな。

雄大は初めから今までの生徒会との日常を思い出した。
ほんの少しの出来事だったのに、色々ありすぎて一生の半分ぐらいを過ごした気分になっている雄大。

確かに……。
一日一日に色々ありすぎだ。

雄大は自然と口元がクイッとあがった。
「戸塚ぁ??」
細田が不思議そうに雄大を見る。
雄大は不思議そうに見てくる細田に気付いて、すぐにいつもの怖い顔に戻った。