生徒会長とゆかいな仲間達

雄大はそんな言葉を聞いていられなくて、その場を去った。
奥歯を噛み締めながら……。


「ん?」
「どした?哲?」
哲は後ろを振り返った。
「……いや。俺って霊感あるし??繊細なわけよぉ。」
「嘘つけ。」
哲にツレが言う。
哲はそんなツレの様子を見て、『本当だっつーの!』とふざけながら笑っている。
そんな哲を見て、ツレが言う。
「んで、そのライバル?にはなんで負けたんだ?」
「あ?んー。アイツに期待してっかんなぁ。こんな、面白みも糞もあったもんじゃない聖良学園を変えてくれるんじゃねぇかってな。」
「お前はそのライバルのこと、随分気に入ってるみたいだな。」
ツレが哲を冷やかす。
哲はそんなのにも動じず、答えた。
「だからこそ、鍛えるんだぜ?少しでも嫌がらせとかに慣れとかねぇと。」
ニヒッと笑う哲。
そして続ける。
「まぁ。これで生徒会としての仕事、たくさんしてくれたら一石二鳥なんだけどな。」