生徒会長とゆかいな仲間達

すると、近くから声が聞こえた。
「おい哲。お前本当に生徒会メンバーを認めねぇんかよ?」

本条哲?

雄大はその声のする方を見た。
聖良学園の生徒がいた。
雄大は気になって、会話がギリギリ聞こえる距離まで近付いた。
「あ?………あぁ。俺の知り合い…つーか…ライバル?だから?」
哲は『ヒャハッ』と笑いながら話している。
雄大は電信柱の陰に隠れながら盗み聞きしている。

コイツが本条か……。
……やっぱどっかで見たような……。

雄大はそう思いながら、哲達の話を聞き続ける。
「でもお前今回手抜いたろ。」
哲のツレが言う。
「まぁなぁ。俺は別に最初っからなりたかったわけじゃねぇし?」
哲が言う。
雄大は聞きながら、眉間にしわを寄せていた。

なんだ……。
この本条ってヤツ…。

雄大は哲と哲のツレの言葉にイライラしていた。
美宇宙の努力と思い出を潰されていくのを目にしたような気がしたのだ。