生徒会長とゆかいな仲間達

雄大は自分の外見に怯えて、必死にいいかんじの段ボールを探す店員を見ながらイライラしていた。
そんな雄大を見て、段ボールを持ってきた店員はびっくりして……。
「ひぃぇぇぇ!!いっいのいのいのっちだけはぁ!!!」

いのっち!!?

雄大は店員のその言葉に驚きながら心の中でツッコミをいれた。
店員は身を守るかのように、段ボールを突き出している。
雄大は、呆れ返って一つため息をつき、
「…………あざっす…。」
と言って段ボールを受け取った。
そして、なるべく早くその店員から離れてやるべく、早歩きでスーパーをあとにした。


「俺ってそんなにこえーかなぁ……。」
雄大は帰り道、ふとそう呟いた。
雄大の外見は父親似で、ヤクザみたいである。
母親は母親で欝陶しいし………。

あんの糞親父………。
なんであんな面してやがるんだ!?
おかげさまでこっちは大迷惑だっつーの!!!

雄大はそんな事を思いながら、歩いていた。