戸塚雄大がでていった後の生徒会室。
「まったくアイツは昔からああです。すぐ逃げる臆病者ですぅ。」
可愛いボブカットの女子、森園伊吹は言う。
「まぁ、そういうでない。一筋縄でいかんことぐらい計算のうちではないか。」
腰に届くぐらいの長さの黒髪を靡かせている伝説こと、仙道寺美宇宙。
「あぅ……会長はちょっと変人ですぅ。」
「少しぐらい変人でなければこの学園の生徒会長なんてつとまらんよ。」
「なるほどです。」
二人がほのぼのと話していると、
ガラッ!!!
おもいっきりドアが開かれた。

「ようやく来たか。二人共。」