「なぁ戸塚。君はなんだかんだいって生徒会の皆さんと一緒にいるね「黙れ細田!!!」」
昼休み。雄大と細田はいつも通り校舎裏にいた。
確かに、脅されているとはいえなんだかんだいって、雄大は生徒会メンバーと一緒にいる。

もしかして、
俺、結構楽しんでる!?

「雄大、細田君が可哀相だぞ?このこのぉ。」

前言撤回。

隆がいつもの無表情でガラでもないことを言いながら、人差し指で雄大のほっぺをつんつんしている。
雄大は気にしないようにしていたが、今日からたいていの時間、周りに生徒会メンバーがいるのだ。

楽しんでるとかありえねぇこと考えた俺が馬鹿だったぁぁぁぁぁ!!!!

雄大は怖い顔で額に血管を浮かばせて、隆は雄大をつっついて、細田は変わらず『はははっ』とのんびりしている。
限りなく、朝のことが嘘のように平和(?)である。

俺だけちげぇよ!!?