「ということでだ。これからよろしく頼むぞ。」
「……………ま、暇だし。どうしてもってぇならな。」
二人で不適な笑みを浮かべて言う。
「それでは私は行く。戸締まり、学校の見回りたのむぞ。」
そう言い残して美宇宙は、モデルのように綺麗に身を翻して去っていった。
雄大は美宇宙の背中を見ながら、なんだか呆れとは違うため息をついた。
「へいへい。戸締まりと見回り…………………………………………………。」


見回りぃぃぃぃぃぃ!!!??

雄大は今頃気付いたようだ。
雄大は美宇宙に仕事を押し付けられたのに気付いて、『なんか……………………俺損してんじゃん!!?』と後悔した。
「あのアマぁ…………………!!?」
雄大は叫び出した。


でも、これが幸せな不幸っつーのか?

雄大は軽く頭にはてなを浮かべながら、考えているのだった。