魔王えの道


男達が見えなくなってから、マリアは男の子に近づいた








『大丈夫?暗くてあまり見えないから傷の具合とか分からないんだよねι』







しゃがみこんでいる男の子に近付くに連れて少しだけ容姿がわかる
凄く整った顔…くりくりっとした目、瞳の色は暗いからわからないけど







『声だすのしんどい?』







しゃがみ男の子と目を合わせながら聞いてみると







「………大丈夫」







子供にしては低い声で呟き立ち上がろうとしたが、すぐに座り込んでしまう







『大丈夫じゃないでしょ!…う〜ん…まあ、ルイスなら分かってくれるよね』







フワッ
浮遊感がした瞬間、男の子はあっというまにマリアの腕の中…抱っこされていた






『あれ?暴れないんだね…嫌がるかと思ったのに』







多分暴れる体力もないのだろうと勝手に判断して歩き始めた