俺だけの愛しい妹


真っ暗な空間に、あたし一人。

泣き叫んでも、誰もいない。


助けてっ。

誰でもいいから、あたしを見つけて……


怖いよ、怖いよぅ……


そのときあたしを見つけだしてくれたのは、



お兄ちゃんだった―――……




今日は日曜日。

お兄ちゃんと出かける約束をしている日。


行き先は、遊園地。


「結菜、準備できた?」

その問いかけに

「うん」

とだけ言い、靴を履いた。


どちらかと言えば、行きたくない。

恐怖の塊でしかないお兄ちゃんとでかけるだなんて……


だけど、家で二人きりになるよりは、人がたくさんいるとこへ行ったほうがいいのかもしれない。